コーヒーが出来るまで
栽培
緑色のコーヒーの種を蒔き発芽すると、3年目よりジャスミンのような爽やかな香りと共に、小さな白い花を咲かせるようになります。
花は約3日ほどで散り小さな楕円形で緑色の実を結びます。その後約8ヶ月後ほど経った頃、コーヒーの実は真っ赤に熟します。
収穫
十分に生育したコーヒーの実は、コーヒーの木ごと摘んで収穫します。コーヒーの栽培は山岳地帯が多いため、手摘みで行うのが一般的ですが、栽培地によっては機械などで収穫する方法もあります。
精製
収穫されたコーヒーの実からコーヒー豆を取り出す工程を「コーヒーの精製」と言います。
選別
精製の後は倉庫などで一旦保管します。その後、脱殻機で果肉などを完全に除去しながらコーヒー豆を取り出していきます。
脱殻が終わったコーヒー豆はふるいなどの機械、または人の手により選別され、コーヒー豆の種類、大きさ、栽培地、生育状況などにより格付けされます。
様々な検査を通過したコーヒー豆は、麻袋や樽などに梱包され生産国から各国へと輸出されます。
焙煎
コーヒーの生豆は、そのままだととても苦くて飲めたものではありません。実際に飲む事ができるようにする工程を「焙煎(ロースト)」と言います。
焙煎とは、まだ緑色のコーヒーの生豆(グリーンビーンズ)を、約200℃の温度で約10~20分加熱する事で、この焙煎によって初めてコーヒーらしい香りや苦み、酸味といった味わいが生まれます。この焙煎によりコーヒーの味が決定します。